4.“いしずえ”の基本理念その他


■ 自立生活センターいしずえ は、下記のような “基本理念” の上に立って設立され、また活動しています. しかし下記(1−B−d) の説明にもあるとおり、特に1−Bの理念に関して
 は、特異な場合を除いては 『各個人の “思想 ・ 信条” および “信仰の自由”』 を規制するものではありません.
   
1.基本理念
 
A.理念−1−
  
a,米国に始まる “自立生活運動” を “原点” とし、それに基づいて立ち上げられたバークレー市における 『世界最初の “自立生活センター”』 の伝統の
上に立って、その原点を “出発点” として築き上げられてきた 『自立生活センターの “理念”』 を継承し、そして 『障害者をはじめとする 「“すべての人々” の 『“人間” としての “尊厳”』」 が (社会的に) 守られる事を求める“アドボカシー(権利擁護)活動”』 を行ない、そして 『障害者個々人の “自立” と “自立生活” を強力に支援して行く活動』 を努め推進して行く. 

b,全国自立生活センター協議会(JIL)[ジル] の加盟団体として 『JILの基準に適合する “自立生活センター”』 を目指して活動し、JIL主催の活動には原則として積極的に参加する.
  
c,事務局等の “職員” としては “障害者” を優先的に雇用し、その他 『“自立障害者” の “就労” を支援し』 て行く.
  
d,どんなに 『“重度” な “障害者”』 であっても、その人の 『“人間” としての “尊厳”』 が認められるだけではなく、その人が望むならば 『“普通” に結婚して 「“普通” の家庭生活」 を営み、そして「“普通” の市民」 として 「“普通” の社会生活」 を営んで生きて行けること』 を求めて行き、また 『そういう人々をバックアップして、正しい意味において支援し』 て行く.
 
B.理念−2−
  
a,『CIL“いしずえ”』 は 『キリスト教会(インタナショナル・チャーチ) “障害者部”(ベテスダ会)』 を “母体” として誕生し、そのために 『メンバーの多くが障害者と健全者とを問わず “クリスチャン” である』 という事から、その 『基本的な “活動精神” は 「キリストにある(in Christ)信仰から
来る “神の愛” の精神」』 に根ざし、その上に立って 『“自立障害者” 各自は、それぞれ 「自分の “理想” とする “自立ヴィジョン”」 を想い描き、それぞれ 「霊的(信仰的)・精神的・家庭的・社会的な“各段階の自立”」 をめざし、そして 「それぞれ個々人の “目標” とする “範囲” 内」 において “全人格的 ・ 全社会的な自立” をめざし、その “実現” に向って努め』 て行く.
   
※『ナザレのイエス・キリストの名によって、(立って) 歩きなさい』 (聖書)
  
b,アテンダント ・ ヘルパーは、すべての事において “神の愛” を動機として奉仕し、主キリストに仕える “心” をもって “障害者クライアント” などに仕え、神からの愛と喜びに満たされて “介助の働き” を行なって行く.
   
※『何をするにも、人に対してではなく、主(キリスト)に対してするよう
に、心からしなさい』 (聖書)
  
c,障害者と(ヘルパーを含む) 健全者とは “神の愛“ を基として互いに平等の関係として尊敬し合い、メンバー各自は互いに仕え合って行き、また外部の “ホームヘルプ利用顧客” に対しても “神の愛” をもって接し仕えて行く.
   
※『キリストを恐れ尊んで、互いに従い(仕え合い)なさい』 (聖書)
  
d,自立生活センターいしずえ は 『“愛” を中心とする “クリスチャン精
神” を 「その“指導原理”」 とする』 が、各個々人は “その信仰” を強制される事はなく、また 『その 「キリスト信仰の “有無”」 には関係なく、だれでも “任意” に入会して “自由” に活動すること』 ができる.
   
※ 各個々人の 『“宗教信仰” は、原則として“自由” です』 が、他のメンバーへの 『“宗教” や “政治思想”等 の “宣伝”』 は “原則禁止” です.
 
2.“いしずえ” という名称の由来
 
A.自立の土台
  
● “自立生活センター” としての “最大の働き” は 『“障害者”に “自立の
チャンス” を提供し、そして “自立障害者” の “自立生活” を支えて行くこと』 である. それはまさに 『“縁の下”の力持ち』 であり、その 『障害者の 「“自立生活” という “家”」 の “土台” すなわち “礎”(いしずえ)』 である事から、その名は “いしずえ” と命名された.
 
B.人生の土台
  
● 私たち “人間の一生” は、時々 『“人生” という “家” を建てること』 にたとえられる事がある. 家を建てるときに “たいせつな事” には幾つかあるが、なかでも 『特に “たいせつな事” は “強固な土台” を据える』 ということである. 砂の上に建てた家は “小さな嵐” に遭っても簡単に倒れてしまうが、地を深く掘って “岩” の上に据えられた “土台” の上に建てられた家は
“大きな嵐” に遭っても “簡単に倒れる” という事はない. そして、もちろん 『建てようとする家の “材料”』 も “たいせつ” である. もし紙や草で家を建てるなら、そんな家はちょっとした風でも吹き飛んでしまい、少しの火でもアッという間に燃え尽きてしまう. しかし鉄筋コンクリートで建てるなら、たとえ風速80mの暴風が襲ってきても倒れることはなく、少しの火では大きな火事にはならない. しかし、いくら家が頑丈にできていても、その家がもし砂の上に建てられているならば、少しの強風や洪水に襲われても、その家は傾き、あるいは押し流されてしまう.
  
● 私たちが 『自分の “人生” という “家” を建てよう』 とするときも、これと同じである. 私たちは 『“人間” として、どう生きるか … ?』 という事も
たいせつであるが、もっとたいせつな事は、その家を 『どんな “土台” の上に建てるか?』 ということである. 古今東西の “先哲” と呼ばれている人々を観ても、たとえば 『これが “真理” だと “思う”』 と言う人は多い. しかし、ユダヤの大工の子として生まれた イエス・キリスト は違っていた. 彼は 『私は、これが真理だと思う』 と言ったのではなく、イエスは 『I am “the Truth”』、すなわち 『わたしは “真理そのもの” だ …』 と言われたのである. こんな事を言う人は、いわゆる “狂人” か、あるいは真の “神の子” かのどちらかである. そして 『イエス・キリストが “神の御子” であり “真理そのもの” である』 という事は、古今東西で 『多くの人々が “現実” に体験してきた事』 であり、その 『“歴史” が証明しているところ』 である(例:マザー・テレサ、等). この 『全宇宙を創造して支配し、そして地球を創造し、その上に人を創造して、これを “無限の愛” をもって愛しておられる “唯一の神” が、その愛のゆえに、サタン(悪魔) にだまされて神から離れた “永遠の滅び” の中に陥ってしまった人を救うために自ら “有限の世界” に入り、私たちと同じような 「血と肉を備えた “人の子”」 として “歴史の中” に生まれ、33年半、完全な “人間” として歩まれた “おかた”』 が、すなわち “イエス・キリスト” である. そして主キリストは 『その “十字架の死” と “葬り” と “よみがえり” を通して 「全人類の 『永遠の “救いの道”』 を完成し」 て開い』 て下さった. そして、この “おかた” こそは、実に “真理そのもの” であると共に、また 『私たちひとりびとりを愛して 「私たち “個々人” と、その “事業” を個人的にも、また団体としても “祝福したい”」』 と願っていて下さる. そしてキリストは、聖書に従えば 『神ご自身によって据えられた 「教会の “唯一の土台”」 であると共に、またその下の “強固な岩盤”』 でもある. そしてさらに、聖書によれば 『キリストは「神によって据えられた “隅のかしら石” すなわち “礎の石”」 なの』 である. ここに言う “教会” とは、もちろん “キリスト教会” を指しているが、それはまた “人間” や “人生” と言い換えることもできる. なぜなら 『聖書に言う “教会” とは、町や村にある 「十字架のついた“建物”」 を指しているのではなく、それは 「キリストにある“人々の集まり”」 を意味し、さらに “究極的” には 「キリストにある各 “個々人”」 を指している』 からである. すなわち、キリストは 『私たちの人生の “土台” であり、その拠って立つ  “強固な岩盤”』 なのである. 私たち 『自立生活センター“いしずえ”』 は、この “キリストの祝福” の中にあって 『各メンバーが個々人としてもセンター全体としても祝福されて繁栄し、その “祝福” を “多くの人々” に流し出して行きたい』 と願い、また 『人生の “土台” であるキリストを “隅のかしら石”(The Conerstone)、すなわち “礎”(いしずえ) とし、その上に建てられた “堅固な家”』 として 『多くの障害者や地域住民と共に、その祝福と繁栄を、共々に分かち合って行くものになりたい』 と願い、ここからも “いしずえ” と名づけられた.


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